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カスタム・コンテナのインポートとエクスポート

TouchGFX Designerは、カスタム・コンテナのインポートとエクスポートを可能にします。 これにより、プロジェクト間で機能を共有したり再利用できるようになります。

そのモチベーションとなる例の1つに、カスタマイズされたAlarmカスタム・コンテナがあります。 この想定したアラーム・コンポーネントは、1つの特定のアプリケーションを念頭に作成したかもしれませんが、多数のアプリケーションで汎用的に利用できる可能性があります。 アラーム・コンポーネントには、いくつかの画像およびテキストで構成される外観と、テキストを周期的に点滅させる機能があります。 したがって、アプリケーション間でアラーム・コンポーネントを共有することは、コード・ファイルとアセットの両方を共有するということになります。 コンポーネントやアセットなどに名前を付けるときに、競合が発生しないように注意する必要があります。 alarmBackground、alarmHeaderTextなどの長い記述名の方が、background、headerTextなどの短い一般名よりも推奨されます。

エクスポート

TouchGFX Designerのキャンバス・ビューからカスタム・コンテナをエクスポートできます。

カスタム・コンテナを右クリックすると、コンテキスト・メニューが表示されるので、[Export]を選択して[Export]ダイアログを表示します。

カスタム・コンテナのコンテキスト・ダイアログ

エクスポート・ダイアログを開くと、カスタム・コンテナに関連するすべてのファイルのスキャンが実行されます。 このスキャンにより、必要な依存関係がすべて検出され、エクスポート・パッケージに格納されます。

カスタム・コンテナの[Export]ダイアログ

依存関係には、以下が含まれます。

  • カスタム・コンテナ
  • ソース・ファイル
  • 画像
  • テキスト
  • フォント
  • ビデオ
  • タイポグラフィ
  • 言語

エクスポート・パッケージのNameOutput pathは、[Export]ダイアログで変更できます。

パッケージのコンテンツは、Export Configurationを変更してカスタマイズできます。 この設定はXMLに基づいており、一目瞭然です。 ファイルや依存関係をさらに取り込むには、エントリを追加します。 パッケージの内容物を削減するには、エントリを削除します。 ほとんどの場合、設定を変更する必要はありません。

エクスポート・パッケージのファイルには、ファイル拡張子.tpkgが付きます。

エクスポート・ファイル

インポート

カスタム・コンテナはアプリケーションにインポートできます。

Editメニューから Import > Custom Containerを選択します。

カスタム・コンテナの[Import]メニューのエントリ

これにより、カスタム・コンテナの[Import]ダイアログが開きます。 このダイアログには、アプリケーションにインポートされるものが表示されます。 発生する可能性がある競合がハイライト表示されるので、それを処理してからインポートを再度実行できます。

カスタム・コンテナの[Import]ダイアログ

アプリケーションとインポートするカスタム・コンテナにテキストと言語が存在する場合、言語マッピング・タブで、アプリケーションの各言語をカスタム・コンテナの言語の1つにマッピングできます。

たとえば、次のアプリケーションには、Englishという言語が1つ設定されています。 インポートされたカスタム・コンテナには、Englishという言語はありませんが、GBという言語が1つあり、実際、これは英語を示しています。 言語マッピング・タブでは、GBという新しい名前の言語を導入せずに、コンテナからのテキストをアプリケーションで使用できるようにします。

言語マッピング・タブ

インポートが実行されると、カスタム・コンテナはアプリケーションの一部となります。

インポートされたカスタム・コンテナ