メイン・コンテンツまでスキップ

TouchGFX Designerプロジェクト

TouchGFX GeneratorはTouchGFXフォルダ内に.partファイルを生成します。このファイルは、TouchGFXヘッダ・ファイルとライブラリを完備した完全なTouchGFXプロジェクトを作成するために、TouchGFX Designerを使用して開くことができます。 .partファイルにはピクセル・フォーマットやTouchGFX DesignerがTouchGFXアプリケーション・コードを生成するときに使用するキャンバスのサイズなどの関連するアプリケーション情報が含まれています。

以下のjson構造は、STM32U599に基づくプロジェクトの 「生成されるコードの構造」セクションで説明した.partファイルの内容例を示しています。 下の例の生成後コマンドは、[STM32CubeMX Project Manager]タブでユーザが選択したプロジェクト(EWARMなど)を、TouchGFXで必要なライブラリとオプションのコンポーネント、ならびにTouchGFX Designerによって作成された新しいファイル(新しいスクリーンやアセットなど)で更新します。

{
"Application": {
"Name": "STM32U599J-DK",
"TouchGfxPath": "../Middlewares/ST/touchgfx",
"AvailableColorDepths": [ 24 ],
"AvailableLCDs":
{
"24": "LCDGPU2D"
},
"AvailableResolutions": [
{
"Width": 480,
"Height": 480
}
],
"PostGenerateTargetCommand": "touchgfx update_project",
"Family": "STM32U5",
"SubFamily": "STM32U599/5A9",
"Platform": "m33",
"ProjectFile": "../STM32U599J-DK.ioc",
"OptionalComponentsRoot": "../Middlewares/ST/touchgfx_components",
"OptionalComponents": [
"GPU2D"
]
},
"Version": "4.19.0"
}

TouchGFX Designerで.partファイルを開くと、開発者は、具体的なUIをロードするのか、空のテンプレートからアプリケーションを開始するのかを選択するよう求められます。

UIの選択

TouchGFX Designerで[Generate Code]を押すと、TouchGFX DesignerによってTouchGFXフォルダ内に新しいファイルとフォルダが生成されます。

TouchGFX DesignerのGenerate Code

下の画像はTouchGFXフォルダ構造の具体例を示しており、生成後の新しいファイルやフォルダをハイライト表示しています。

TouchGFXフォルダの構造

TouchGFX Designerは、STM32CubeMX Project Managerで選択されたIDE( STM32CubeIDE、EWARM、またはMDK-ARM)を検出し、画面の定義や画像およびフォント・アセットなどの新しく生成されたファイルでIDEのプロジェクト・ファイルを更新します。

この時点で開発者は、STM32CubeMX、TouchGFX Designer、およびツールチェーン / IDEで以下のように交互に作業できるようになります。

  • STM32CubeMXでIDEプロジェクトのドライバを更新する。
  • STM32CubeMXはTouchGFX Designerで即座に選択したUI関連の変更で、TouchGFXの.partファイルを更新する。
  • STM32CubeMXは、TouchGFX Generatorの設定に基づいて、TouchGFXが特定のプラットフォーム上で動作するために必要なHALコード(TouchGFX/target/generated/)を生成する。
  • TouchGFX Designerは生成されたコードでプロジェクトを更新する。
Note
デュアルコア・プロジェクトでは、TouchGFXが特定のコンテキストに対して有効になっていると、通常、TouchGFXプロジェクトはそのコンテキスト専用のフォルダに配置されます(「CM4/TouchGFX」または「CM7/TouchGFX」など)。