Texts View(テキスト・ビュー)
TouchGFX DesignerのTexts Viewを使用して、プロジェクト内のテキスト、翻訳、タイポグラフィの設定を行います。 このビューは、TextsとTypographiesという2つのタブで構成されます。
Texts(テキスト)
Textsタブには、すべてのテキスト要素の概要が示されます。 テキスト要素には、自動生成のIDまたは定義されたIDが含まれます。
自動生成のID
自動生成のIDを持つテキスト(シングル・ユース・テキストとも呼ばれる)は一度だけ使用されるテキストで、一度に複数のウィジェットまたはアクションで使用することはできません。 このテキストは、ウィジェットまたはアクションで使用するときに自動的に追加され、ウィジェットまたはアクションの削除時に自動的に削除されます。
自動生成のテキストは最初に作成されたときに、"Unsorted"という名前のテキスト・グループに追加されます。 このグループが存在しなければ作成されます。
自動生成のIDは簡単に名前を変更できるので、そのテキストをウィジェットおよびアクションで何度でも使用できます。
定義されたID
定義されたIDを持つテキスト(リソースとも呼ばれる)は、TouchGFX Designerのウィジェットおよびアクションで何度でも再利用できます。 定義されたIDを持つ新しいテキストを追加するには、Textsタブの[ADD NEW TEXT]というラベルのボタンをクリックするか、自動生成のIDを持つテキストの名前を変更します。 定義されたIDを持つ1つ以上のテキストを削除するには、Textsタブでグリッドまたはツリー・ビューを選択し、右クリックしてショートカット・メニューを開くか、キーボード・ショートカットを使用します。
Textsタブの機能
検索:
検索バーを使用して、特定のテキスト要素または翻訳を見つけます。 テキスト列の使用可能な入力がすべて検索されます。
ツリー・ビュー:
Textsタブには、グループとテキスト要素の概要を示すツリーが表示されます。
グループ:
ツリーの各グループには1つ以上のテキストが含まれており、グループ名の横のシェブロン(山形の矢印)を押すとグループを折りたたむことができます。 グループにテキストを追加するには、ツリー・ビューでテキストをドラッグするか、グリッド内でテキストを右クリックします。 新しいグループを追加するには、単純にツリー・ビューの追加ボタンをクリックします。
ヘッダのコンテキスト・メニュー:
グリッド内のヘッダを右クリックして、ヘッダのコンテキスト・メニューを表示します。 ここから列の非表示、編集、削除、表示を実行できます(すべての列ですべてのオプションが使用できるわけではありません)。
グリッドのコンテキスト・メニュー:
グリッド内のテキストを右クリックして、コンテキスト・メニューを表示します。 ここからテキストの削除、コピー、貼り付け、別のグループへの移動を実行できます。
Translations(翻訳)
Typography:
テキストとそのすべての翻訳が使用するタイポグラフィを指定します。 タイポグラフィはTypographiesタブで追加および設定できます。
Alignment:
テキストとそのすべての翻訳が、デフォルトとして使用する水平方向の位置合せを指定します。 使用できる位置合せは、Left(左揃え)、Right(右揃え)、Center(中央揃え)です。
Translations Specifics(翻訳固有の設定)
各翻訳はデフォルトのアライメントを上書きできます。 このコントロールを表示するには、翻訳をダブルクリックします。 翻訳固有のアライメントの設定は、下の図に示すようにインラインのAlignmentセレクタで簡単に行うことができます。
Adding languages(言語の追加)
新しい言語を追加するには、単純にヘッダ・メニューの追加ボタンを押します。 下の図に示すポップアップが表示され、ここで言語の名前と、別の言語からの翻訳を使用するかどうかを設定できます。
Typographies(タイポグラフィ)
Typographiesタブには、下の図に示すように、プロジェクト内のすべてのタイポグラフィの概要が表示されます。
Typography ID: タイポグラフィの名前です。
Language Settings:
タイポグラフィの言語設定が含まれます。 未指定の言語にはすべてデフォルト設定が適用されます。 特定の言語の設定を指定するには、追加ボタンをクリックして、メニューから必要な言語を選択します。
言語設定を削除するには、対象の言語設定タブを右クリックします。
Font:
所定のタイポグラフィに使用されるフォントの名前です。
Windowsにインストールされているすべてのフォントから選択するか、assets / fonts
フォルダに独自のフォントを追加できます。 このフォルダにフォントを追加する場合、そのフォントを読み込むためにTouchGFX Designerを再起動する必要があります。
Size:
タイポグラフィのフォント・サイズです。
Bpp:
Bits per pixelの略です。 フォントを表示するために使用されるピクセルあたりのビット数です。 適切な値は1、2、4、8です。
Direction:
テキストが使用するテキストの向きを指定します。 使用できる向きは、LTR(左から右)とRTL(右から左)で、デフォルトはLTRです。 RTLは主にアラビア語やヘブライ語など、右から左に記述する言語に使用されます。
Fallback Character:
TouchGFXで文字をレンダリングする必要があるのに、グリフが使用できない場合、この列で指定された値が使用されます。 値としては、1つの文字、Unicode値(10進数または16進数、0xABCDなど)、または特別なキーワードskipを使用するか、単純に空白にすることができます。
Wildcard Characters:
TouchGFXアプリケーションで、表示することが必要な文字です。 ダミー・テキストを使用するよりもこちらの方が推奨されます。 ダミー・テキストではすべてのグリフだけでなく、実際の文字列("0123456789-"など)も生成されます。 この列に"0123456789-"と入力すると、グリフは生成されますが文字列は生成されません。
Widget Wildcard Characters:
ワイルドカードを必要とする一部のウィジェットで追加される文字列です。 例に示すように、デジタル時計ウィジェットでは、このフィールドに"0123456789 :APM"と追加されます。 このフィールドは読出し専用です。
Wildcard Ranges:
Wildcard Charactersと似ていますが、範囲を簡単に指定できます。たとえば、"0-9,A-F"は、Wildcard Characters列で"0123456789ABCDEF"と指定するのと同じになります。 範囲は数値で指定することもできます。 たとえば、"0-9"は、"48-57"または"0x30-0x39"と指定することもできます。 これらの引用符は含まれませんので、入力しないでください。
Ellipsis Character:
この文字は、テキスト領域内で長いテキストを切り詰めるために使用します。
タイポグラフィの追加
新しいタイポグラフィを追加するには、単純にツリー・ビューの追加ボタンを押します。 デフォルト設定を含む新しいタイポグラフィがリストの一番下に追加されます。
タイポグラフィの削除
タイポグラフィを削除するには、ツリー・ビューで対象のタイポグラフィを右クリックしてショートカット・メニューを開くか、キーボード・ショートカットを使用します。